日本脳神経外科コングレスについてAbout

日本脳神経外科コングレスは、脳神経外科医の生涯教育と科学的研究による脳神経外科学の進歩を通して、国民の健康・福祉に貢献することを目的とした学会です。
本学会は1980年に創設され、その紋章に書かれた【Ancora imparo.】はミケランジェロの言として伝えられ「私は今でも勉強している」という意味をもっています。

学会の歴史

1980年(昭和55年)

日本脳神経外科コングレス創設

事務局を順天堂大学内に設置

1981年(昭和56年)
第1回日本脳神経外科コングレス総会(以下JCNS総会)開催(会員751名)
会長 佐野 圭司 先生

「Neurosurgeons」Vol.1発刊(Vol.16まで)

コングレスロゴマーク決定

1986年(昭和61年)

第7回JCNS総会 初同時通訳を行い、会員懇親会を開催

1988年(昭和63年)

会員数3,000人突破

1992年(平成4年)

初代脳外誌編集委員長 山浦 晶先生就任

「脳神経外科ジャーナル」Vol.1 No.1発刊(年4回刊行)

1994年(平成6年)

「脳神経外科ジャーナル」Vol.3から隔月刊行

1997年(平成9年)

「脳神経外科ジャーナル」Vol.6から毎月刊行

ホームページ開設

1999年(平成11年)

会員数5,000人突破

2000年(平成12年)

日本学術会議に資格認定

WFNSに加盟

総会開催都市の限定化検討

運営委員10名から15名に増員

2003年(平成15年)

事務局移転の検討

2004年(平成16年)

「脳神経外科ジャーナル」映像化奨励賞設置(当該年度のみ)

2006年(平成18年)

「脳神経外科ジャーナル」特集号、温故創新、脳腫瘍の画像と病理の掲載

2008年(平成20年)

総会開催都市を2都市(横浜・大阪)に限定

第28回JCNS総会 日本微小脳神経外科解剖セミナーと合同セッションを設置

2011年(平成23年)

東日本大震災の被災地である岩手医科大学が第31回JCNS総会開催

2020年(令和2年)

事務局を東京都文京区内に移転

コロナ禍での第40回JCNS総会ハイブリッド開催

2021年(令和3年)

任意団体を解散し、一般社団法人を設立

総会開催地都市2都市に4都市(仙台、名古屋、京都、福岡)を追加

2022年(令和4年)

第1回社員総会開催

2023年(令和5年)

国際飛躍賞の新設

2024年(令和6年)

若手研究助成の新設

会員数9,000人突破

ホームページリニューアル

理事長挨拶

 日本脳神経外科コングレスは、脳神経外科医の生涯教育と科学的研究による脳神経外科学の進歩を通して、国民の健康・福祉に貢献することを目的として1980年に創設されました。創設以来、歴代会長ならびに会員の先生方のご努力により、我が国の脳神経外科学の発展に大きく貢献してまいりました。日本脳神経外科コングレスの紋章に書かれたAncora imparoはルネッサンスの三大巨匠の一人であるミケランジェロ・ブオナローティが好んで用いたフレーズで「私は今でも勉強している」という意味をもっています。
 昨今の目覚ましい自然科学の発展に伴い、医学領域も多くの優れた基礎・臨床研究により良質なエビデンスが創出され、それぞれの分野で必要な知識量が増しています。脳神経外科分野も例外ではなく、病態の解明、新しい疾患概念の提唱、診断・治療の進歩が進んでいます。現実の脳神経外科治療も、拡大手術から縮小手術、より侵襲性の低い手術へと進化しており、それぞれの疾患に対して一様な治療を提供する治療法から患者個別の特性に基づき適切な治療を選択提供する個別化医療も導入されています。一時期の教科書的な学習では十分でなく、生涯にわたって学び続けることが必要になっています。脳神経外科医にとって、生涯教育の必要性が再認識される中、「私は今でも勉強している」というコングレス原点の思想がさらに重要となっています。
 一方で、コロナ禍を経て、対面での学会開催からweb参加も可能な学会態様の変化により、「学び」、「教育」も変化してきています。さらには昨今の医師の「働き方改革」もあり、「学び」の環境、時間そのものにも変化が求められています。生涯教育の場として、コングレスの役割も変化が求められる重要な転換点が訪れています。時代とともに歩み、時代の要請に応じた教育・情報交換の場としての役割を果たし、「私は今でも勉強している」という理念を実現したいと考えます。
 脳神経外科が対象とする疾患は、脳卒中(脳血管障害)、脳神経外傷などの救急疾患、脳腫瘍、てんかん・パーキンソン病・三叉神経痛・顔面けいれんなどの機能的疾患、小児疾患、脊髄・脊椎・末梢神経疾患など多彩です。脳神経外科医の活動はこれらの神経系疾患の診療全般を対象としています。そのため、一般的な救急対応、MRI、CT、血管撮影などの画像診断、術前術後管理、リハビリテーションを含む長期予後管理、さらには脳ドックなどの予防医療も含みます。機能障害が後遺してしまう疾患や、治癒が困難な疾患もある中で、新規治療の研究・開発も重要な仕事の一つとなります。日本脳神経外科コングレスは、これらすべての分野に適切に対応し、時代の要請に応じた教育・情報交換の場としての役割を果たしつつ、日本の脳神経外科学の進歩に寄与する所存です。

2024年12月

一般社団法人日本脳神経外科コングレス
理事長 齋藤 竜太

入会をご希望の方

本会趣旨にご理解とご賛同を賜り、個人・法人問わず広くご参加ください。
機関紙・学会をはじめ、再生医療における最新情報に触れる機会や、研究成果を発表する場をご提供いたします。

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